FoldingText 2.0で不具合修正と機能向上が激しい
https://itunes.apple.com/jp/app/foldingtext/id540003654?mt=12&uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog
従来の不具合がほぼ修正されたため、修正点をまとめる。
比較対象は、App Store最新版のVer1.2。
追記
- 2014-05-18 19:41:一度build 728準拠で公開したが、build 729でGoogle日本語入力のFixが入ったため記事修正した。死角が見当たらない
- 2014-05-31 21:28:これが最終版らしいbuild 732準拠で追記・修正。また日本語変換の不具合が……
- 2.0正式リリース後に公開された2.0.1で、変換前のテキストが横にずれる不具合は部分的に解消された。
参考
- FoldingText 2.0 release (resubmit 1) - FoldingText Support Forums
- build 732ダウンロードはこちら
- カッコイイMarkdownエディタの機能にいい感じの呼び名をつけよう - 豆腐メンタルは崩れない
- FoldingTextが色々できすぎて謎なのでDemoで調べてみた - 豆腐メンタルは崩れない
修正、機能向上
インラインシンタックス挿入時の不具合を修正
日本語入力時のスマートハイライト不具合を修正
- テキストがシンタックス扱いでハイライトされる不具合を修正
****
入力時、*
で*
を修飾したようにハイライトされたり- 見出しの直後が薄くなったり
Google日本語入力のサジェスト表示不具合を修正
- カーソル位置から離れた場所に表示されてしまっていた
日本語入力時のタイプライタースクロールのガタつきを修正
- カーソル行が画面外に吹き飛ぶくらいガタついていた
リスト作成補助機能がアウトラインプロセッサ的にアップグレードされた
- Focusでカーソル行とその親子項目のみを表示できる
- アウトラインプロセッサでいうFocus/Hoist
- 従来は見出し単位でのFocusしかできなかった……はず
- 行単位のMoveとBranch(枝)単位のMoveが分離され、より複雑な操作が可能になった
わかりにくいので具体例
例えば以下のようなリストブロックがあるとする。
- 親項目1 - 子項目1a - 子項目1b - 親項目2 - 子項目2a - 子項目2b
親項目1をMove Branch Down(⌃⌥↓
)、または親項目2をMove Branch Up(⌃⌥↑
)した場合、以下のようになる。
- 親項目2 - 子項目2a - 子項目2b - 親項目1 - 子項目1a - 子項目1b
子項目2aのみを親項目1の子にしたい場合、親項目2をMove Down(⌥⌘]
)、または子項目2aをMove Up(⌥⌘[
)すればいい。
- 親項目1 - 子項目1a - 子項目1b - 子項目2a - 親項目2 - 子項目2b
Foldの解除が非常に楽になった
- 「"…" をクリックして解除」を追加
- 「View > Show All (Command-Shift-A)」で、即時に全てのfoldを解除
- FocusによるものもFoldによるものも含む
- 左上の三角形をクリックする必要なし、キーボード操作のみでOK!
- これが欲しかった!
Critique Markup対応
- 参考:CriticMarkup
- Addition
{++ ++}
- 追記
- Deletion
{-- --}
- 削除
- Substitution
{~~ ~> ~~}
- 置き換え
- Comment
{>> <<}
- コメント
- Highlight
{== ==}{>> <<}
- ハイライト
- Addition
- ノートが書きやすくなった
テーマの編集(フォントの変更など)がしやすくなった
- 「File > Open Application Folder」で「~/Library/Application Support/FoldingText」を開く
- その中のuser.lessを編集する
例えば以下のように記述するとフォントを変更できる
@fontFamily: "MigMix 1M";
和文フォントでも正常にスマートハイライトされる
- 参考:和文フォントでMarkdownスマートハイライトが利かないのはフォントが起因だった!+その対策 - 豆腐メンタルは崩れない
- 「和文フォントを傾ける」機能を持つエディタになっている
- 1.2で可能だったかはわからないが、他のスマートハイライト不具合が多すぎた
微妙な仕様変更
「タブキーインデント」「構造レベル変更」関係
- 1.2では、タブキーでパラグラフ/リスト/見出し/引用ブロックのインデント、またはレベル変更が可能だった
- 2.0では、タブキーは基本的にタブ記号を挿入する
Fold/Focus関係
- Focus Outの削除
- Show Allに変更
- 「By Level」foldの導入
- 見出しセクションで有効
- 従来のFold(
⌘/
)では、カーソル行のアイテムの子アイテム全てをFoldする- 例えば、見出しレベル1(
#
)の行で実行した場合、下の見出しレベル2〜6(##
〜######
)のセクションは全てFoldされる
- 例えば、見出しレベル1(
- Expand / Collapse By Level(
⌥⌘→
/⌥⌘←
)では、カーソル行のアイテムの子アイテムのうち、最も遠い子から順にFold/展開する- 例えば、見出しレベル2〜3のセクションを内包する見出しレベル1セクションで「Collapse By Level」を実行した場合、まずレベル3セクションが、次いでレベル2セクションがFoldされる
- インデントされたリストブロック/パラグラフが内包される場合、リストブロック/パラグラフのインデントレベルの高い行からFoldされる
不具合/奇妙な仕様
継続して発生するもの
- 空行でボールドのシンタックス
****
を挿入した場合、水平線と解釈され、自動的にセンタリングされる- うざい
- リストの半角スペース×4によるネストをスマートハイライトできない
- Soft Tabsできろとは言わないが理解はしてくれ
新たに発生したもの
- 日本語変換時に変換前のテキストが激しく横にずれる(build 732で確認)
- 変換中のテキストがWrapされると、タイプすることに右にずれていく
- Google日本語入力およびことえりで確認
- 何個か前のbluidではなかったはずなのに……
- 2.0正式リリース後に公開された2.0.1で、部分的に解消された。
- 入力中の移動は発生しない。ただし、変換前のテキストは、全て『2行目(折り返し先の行)』に表示される。
- フォーラムで報告済み。
- ダウンロードはこちら。FoldingText 2.0.2 Dev (735) - FoldingText Support Forums
削除された機能
- Export as HTML
- そういうアプリ(Markdownエディタ)じゃねえからこれ、という話はある
まとめ
- 日本語関係のヤバい不具合がある程度修正された
- 変換だけどうにかしてくれ
- Markdownエディタとしての基本的な機能が揃った
- アップグレードされたリスト操作がアツい
- これでポインティングデバイスでの並べ替えとかあれば、ほとんどアウトラインプロセッサそのもの